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No.04


キッチンソングス1
 台所で作るから“キッチンソングス” そんな単純な発想で私は自分の音楽に名前をつけました。 皆さんは台所に立っている時、どんな事を考えるのかしら。 私は、さっき出来たメロディーにどんな詩をのせようかしらと考えていることが多く、 心はあこがれの人や星や花のこと、はたまたクヤシイあの人のことなどを想い、 気が付くとウッカリ鍋が真黒なんてこともよくありました。 最近はそれではあまり危険なので自粛しているつもり…ですが、 それでもどうしてもメロディーが心から離れない時があります。
 どうやら、そんな時に出来た歌が後々好きな一曲になるようです。 ですから、キッチンという私の生活の場は創作の泉であり、 また、お気に入りの歌を産み出すためのバロメーターでもあるのです。


キッチンソングス2
 キッチンソングスにはもうひとつ意味があります。 それは“生活の鼻歌”です。 誰も聞いていないと思い、大そうくだらない替えうたを歌ったり、 好きなヒットソングの同じ所ばかりを歌ったり。 それで何だか楽しい気分になったり気持ちが良くなったり。 自分もそんな風にふと口ずさみたくなるような歌が出来たらいいな、 という願いが“キッチンソングス”には込められています。
 そんな私の生活の中で一番出番の多い歌は沖縄民謡の“安里屋ユンタ”、唱歌の“早春賦”、 ちあきなおみさんの“喝采”と少々渋め。 ちなみに一番替えうたにしたキッチンソングスは“賢者のゆり椅子”。 みんな、スプーン一杯のお砂糖のように気持ちをハイにしてくれるものです。






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