キャロルがピアノを教えてくれた
つづれおりのように私の生活は色とりどりの歌に包まれた
リッキーみたいに悪ぶったりジョニみたいに自由を感じたり
出逢う音全てがまぶしかった




ギターを教えてくれたのはジョアン
やさしいおじいさんは
私の知らないブラジルの美しさを語ってくれた
ジョイス、ナラ、カルロス、イヴァン
生涯の友達は今でも私の耳元で歌ってくれる



私の飛び込んだブーツでキーツな生活。
背のびしていることを優しく諭された。
まだまだ世界にはたくさんの音楽があることを知った。
旅をすること、遊ぶこと、生きてゆくこと、うたうこと、
皆同じことだと知って、新しいメロディーが心に流れ始めた。
キッチンソングスが生れた。




居間に寝そべって朝まで語り合う。
音楽のこと、映画のこと、歴史のこと、友達のこと。
私の作る料理をおいしそうに食べてくれる仲間がいる。
私のメロディーを楽しそうに奏でてくれる仲間がいる。
これから何をしようね。
これから何処に行こうね。
歌を覚えた山鳩の言葉。